塩麹の味を言葉で表現するのは難しいのですが「うまみたっぷりの液体の塩」という感じでしょうか。麹菌が米に含まれるタンパク質をアミノ酸(うまみ)に変え、デンプンを糖(甘み)に変えているので、塩だけでは味わえないおいしさがあるのです。ですから肉や魚を漬け込むだけではなく、いつも作っている炒め物や煮物に入れる塩代わりに使うのもオススメです。
野菜を塩麹で漬けると麹の酵素が取り入れられるし、肉や魚を漬けておくと麹の酵素がタンパク質をアミノ酸に変えておいしくしてくれます。酵素は熱を加えると効果がなくなりますから、炒め物や煮物だったら塩麹じゃなくて、塩でもいいじゃないか、と思うかもしれません。なんで塩麹の方がいいんでしょうか?
例えばベーコンとキャベツを炒める時(ベーコンの量にもよりますが)、普通は塩を少し入れますよね? その時入れる塩の代わりに塩麹をいれるのです。量は少しでいいのです。少し入れるだけでも塩だけとは違ううまみが加わり、冷めても味が染みてておいしいのです。加熱する事により酵素の効果がなくなっても、麹そのものにも栄養が豊富だし、身体に有益な乳酸菌などの善玉菌のエサになります。乳酸菌が増えれば免疫力が高まり、病気しにくくなります。たとえほんの少しでも、それを毎日食べていたら健康になれる、という訳です。
食事をするときにいつも「これにはこんな栄養がある」とか「こうして食べる方が身体に良い」とか、いちいち考えるのも面倒です。私は何も考えずにただ「おいしいから」という理由だけで煮物にも炒め物にも、加熱するものにもしないものにも、塩の代わりに塩麹を入れます。それが習慣になっているので、たまに旅行などで麹食品が食べられないと、なんとなく身体がだるいような気がします。もちろん気のせいだと思いますが、旅行から帰るとすごくたくさん麹食品を食べて、身体をリフレッシュさせる事にしています。 |