日本のお刺身といえば醤油とわさびが定番。ですがたまには西洋風に塩とオリーブオイルでお刺身を和えてワインで乾杯、なんていうのもいいものです。いやいや、塩とオリーブオイルで和えるならぜひ、塩麹とオリーブオイルで和えてみてください! そのおいしさに驚くと思います。さらにわさびもちょこっと乗せて。日本酒でもワインでも合います。白身魚も赤身魚も、イカやタコでもやってみてください。この食べ方を発見した時の私は、喜びのあまり何杯お酒をおかわりした事か…。
お肉と同じように、魚を塩麹で漬けて焼いても本当においしい! やっぱり焦げやすいので塩麹を洗い流してから焼いた方が良いのですが、魚の臭みも抜け、冷めてもおいしい焼き魚になりますよ。あとオススメはイカ! イカの内臓や骨を取り、塩麹で漬けてから焼いてみて下さい。身がやわらかくふっくら焼けますよ。ビールと一緒にぜひ!
塩麹に漬けた魚を酒、砂糖(あればみりん)、水と煮るのもおいしいです。こちらは焦げる心配もなくふっくらと煮えます。煮ても焼いてもおいしくなるのが塩麹です。塩麹+魚の組み合わせの料理は色んなお酒に合うけれど、やはり麹+米から作った日本酒が一番合うようです。塩麹の麹と、日本酒の麹は、同じ麹同士なので仲が良いのでしょう。
塩麹で魚を漬けると、魚のタンパク質を麹が分解してアミノ酸を作ります。アミノ酸は髪や皮膚などを作ってくれるし、火を通した麹は善玉菌のエサになるし、魚はカロリーも低いし、とっても身体にいいのです。だから私は麹を食べ出してから、昔より身体の調子がよくなり、お酒にも少し強くなってきたように感じます。
日本人はお刺身だけではなく、お寿司も大好きです。塩麹に漬けた刺身はおいしくて、お寿司にも合う…のですが、実はごはんと塩麹を使う時は注意が必要。麹の酵素がごはんに含まれるデンプンを分解し、液化させるので、ごはんが水っぽくなってしまうのです。できたてをすぐ食べれば問題ないのですが、時間をおく場合は要注意! 麹の酵素はたまにこんなイタズラをするのです。 |